クレマチス Clematis hybrida.
写真 クレマチス
撮影時期 2000.6.7
栽培状況 庭植え
キンポウゲ科
クレマチス属
落葉つる性木本
テッセン
日本、中国、南ヨーロッパ、西南アジア
庭植え、鉢植え
4〜6月
【花の印象】
 日本人好みの端正な花容で、江戸時代以降テッセンの名前で昔から栽培されています。ただし、今栽培されているものは、ヨーロッパで品種改良されたものが基になっています。
 品種や、花色も豊富で、垣根やフェンス、ポール仕立てや行灯づくりなどいろいろな形で栽培されています。 
【花の特徴と性質】

 つる性で、放任すると約3mにも伸びます。


 花は、一重咲きが一般的ですが、最近、八重咲きの非常に豪華な品種も多く出回るようになりました。
 色は、多彩で、白、桃、赤、青、紫などの他に二色咲きの花もあります。また、花茎は大きいものになると15pを超えるものもあります。

 
 夏の高温多湿に弱いので、夏は半日陰に置きます。地植えの場合は、落ち葉などで株元を覆い、地温の上がらないようにします。

【主な種類と品種】
 
ラヌギノーサ系  中国原産で、「ラヌギノーサ」は「軟毛がある」と いう意味です。多くが大輪の花をつける四季咲き性の系統です。
フロリダ系  中国原産で、「フロリダ」は「花開く」の意味で、テッセンとその変種のシロマンエを交配親とする系統です。ひときわ目立つ八重の花が多いのが特徴です。
 最近出てきた「ジョセフィーヌ」もこの系統ではないのでしょうか。
モンタナ系  原産は、ヒマラヤから中国西部にかけての山間部です。多ほとんどの品種が一季咲き性ですが、クレマチスの中で最も多花性で、株を覆うほどの花をつけます。
ジャック・マニー系  イギリスのジャックマン氏によって作られた品種です。多花性の中輪の花が多く庭植えに適しています。四季咲き性です。
パテンス系  支柱なしでつくれる系統です。日本、中国原産で、「パテンス」は「開く」という意味です。
カザグルマのように大輪の花が多いのが特徴で、多くは一季性です。
ビチセラ系  ビチセラは「小ブドウ」の意味です。新梢咲きの四季咲き性で、暑さ寒さにに強く丈夫な系統です。「エトワールバイオレット」などの品種があります。
テキセンシス系  原産地はテキサスで、壺型の花が横向きに咲きます。最近カタログに顔を出しています。
冬咲き常緑系  クレマチスは一般に冬には葉を落としますが、この系統は冬でも葉をつけています。
【栽培のポイント】

 11月〜3月頃に植え付けます。
 庭に植えるときも、1年は鉢で栽培してから株を充実させてから植えつけると安全です。いきなり庭に植えると、十分に根付かず失敗することがあります。
 また、クレマチスは、植えつけの際、深植にしておくことが重要です。
 

 日当たり、通風のよい場所を好みますが、夏は半日陰に置きます。
 酸性土を嫌いますので、苦土石灰などを混ぜておきます。


 クレマチスの場合は、選定に注意が必要です。
 旧枝咲タイプは、花後に軽く剪定します。新枝咲タイプは、5月に花が終わったら、三分の一程度に強剪定をします。こうすると秋に花が再び楽しめます。
 6月に、挿し木で増やすことができます。新芽が固まった頃、充実した枝から2〜3芽とってバーミキュライトなどに挿し木します。


 クレマチスは、比較的肥料を好む植物です。元肥として植えつけ時に完熟堆肥を十分にすき込むとともに、花後の6月と冬に化成肥料を一握り根元にまいておきます。
 鉢植えの場合は、2週間に1回程度、液肥を与えるとともに、生育期間中は月に1回置き肥を与えます。 


 あまり気にする必要はありませんが、アブラムシ、ウドンコ病、サビ病が発生することがあります。アブラムシは他の植物を消毒するときに、オルトラン乳剤を散布します。単独なら粒剤をまくと簡単です。病気にはダイセンなどで予防します。